Book Lounge Academia(ブック・ラウンジ・アカデミア)

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Latest Episodes

第55回 外村大さんインタビュー『和解をめぐる市民運動の取り組み〜その意義と課題』
March 28, 2023

今回は2022年に明石書店より出版された『和解をめぐる市民運動の取り組み〜その意義と課題』の編者である外村大さんにお話を伺いました。インタビュアーは木下直子さんです。 【著作概要】戦争・植民地支配、内乱等の過程で発生した人権被害はしばしば、被害それ自体を語ることもできないままとなる。その史実を掘り起こし、被害者の尊厳回復、関係者間の葛藤を解きほぐしていくうえで、重要な役割を果たすのは市民の自発的な活動である。日本と近隣諸国、あるいはそれぞれの国内で起きた様々な事例についての市民運動を事例に、歴史学・社会学

第54回 林英一さんインタビュー『残留兵士の群像〜彼らの生きた戦後と祖国のまなざし』
March 14, 2023

今回は2023年に新曜社より出版された『残留兵士の群像〜彼らの生きた戦後と祖国のまなざし』の著者である林英一さんにお話を伺いました。インタビュアーは松田ヒロ子さんです。 【著作概要】本書が対象とするのは、大日本帝国崩壊後もアジア各地に一定期間にわたって留まり、日本に帰国した/しなかった日本軍兵士の歴史と記憶である。とくに従来の研究が等閑視してきたドキュメンタリーや映画などの映像作品に着目し、各地域の残留兵士の実像と表象のせめぎあいを記述した上で、典型的な残留兵士の在り方と表象の時期的変遷を明らかにしている

第53回 長史隆さんインタビュー『「地球社会」時代の日米関係〜「友好的競争」から「同盟」へ 1970-1980年』
February 28, 2023

今回は2022年に有志舎より出版された『「地球社会」時代の日米関係〜「友好的競争」から「同盟」へ 1970-1980年』の著者である長史隆さんにお話を伺いました。インタビュアーは髙橋茜さんです。 【著作概要】本書は、これまで安全保障を軸とした2国間関係として捉えられることの多かった1970年代の日米関係を、先進民主主義諸国間関係の一翼として位置づけ、また新たな国境横断的課題の噴出によって「地球」を1つの単位と捉える世界認識が高まるなかでの両国関係の変化をたどることで、1970年代の国際関係の変容の一端を捉

第52回 【BLA2周年 特別編】石塚輝紀さん・松田ヒロ子さん対談〜BLA開設の経緯、魅力、そしてこれから
February 07, 2023

Book Lounge Academia(ブック・ラウンジ・アカデミア)開設2周年を迎えて、特別編をお送りします。 開設当初からBook Lounge Academiaの運営に関わり、サイトの構築などを担当している石塚輝紀さんをお迎えして、立ち上げから関わる松田ヒロ子さんとの対談形式のインタビュー。Book Lounge Academiaの立ち上げの経緯や、その魅力、そして「これから」について語りました。 ◎Book Lounge Academia https://www.bookloungeacadem

第51回 洪里奈さんインタビュー『「ルーツのある」子どもたち〜民族学級という場所で』
January 24, 2023

今回は2022年にクレインより出版された『「ルーツのある」子どもたち〜民族学級という場所で』の著者である洪里奈さんにお話を伺いました。インタビュアーは鶴見太郎さんです。 【著作概要】朝鮮半島に「ルーツのある」、公立学校に通う子どもたちが、放課後の時間に「韓国・朝鮮」の言葉や文化などを学ぶ「民族学級」。在日韓国・朝鮮人の民族教育の場としては朝鮮学校、韓国学校が知られているが、民族学級についてはこれまでほとんど紹介されてこなかった。本書は、現場フィールドワークを通して、この場所に集う子どもたちと彼ら彼女らを取

第50回 山本芳美さんインタビュー『身体を彫る、世界を印す〜イレズミ・タトゥーの人類学』
January 10, 2023

今回は2022年に春風社より出版された『身体を彫る、世界を印す〜イレズミ・タトゥーの人類学』の著者である山本芳美さんにお話を伺いました。インタビュアーは山本和行さんです。 【著作概要】文化人類学、芸術学、医学などの観点から、総勢11名の専門家が各地で調査・経験したイレズミ・タトゥーについて論じた本。書中で取り上げているのは、マルケサス諸島のテ・パトゥ・ティキ/ニュージーランド・マオリのタ・モコ/タイのサックヤン/カメルーン・狩猟採集民バカのテレ/インド・バイガのイレズミ/台湾原住民のイレズミ/日本土産とし

第49回 川名晋史さんインタビュー『基地はなぜ沖縄でなければいけないのか』
December 27, 2022

今回は2022年に筑摩書房より出版された『基地はなぜ沖縄でなければいけないのか』の著者である川名晋史さんにお話を伺いました。インタビュアーは松田ヒロ子さんです。 【著作概要】沖縄への米軍基地の集中が続く。そもそもなぜ沖縄に基地が集中し、それが続くのか。その経緯を明らかにし、地理的な必然とも、安全保障をめぐる戦略上の必然ともいい切れないことを示す。そのうえで、基地問題の「解決」へと一歩を踏み出すための選択肢を示した書である。 【著者:川名晋史プロフィール】東京工業大学リベラルアーツ研究教育院准教授。博士(国

第48回 吉原真里さんインタビュー『親愛なるレニー〜レナード・バーンスタインと戦後日本の物語』
December 13, 2022

今回は2022年にアルテスパブリッシングより出版された『親愛なるレニー〜レナード・バーンスタインと戦後日本の物語』の著者である吉原真里さんにお話を伺いました。インタビュアーは関口洋平さんです。 【著作概要】作曲家、指揮者、ピアニスト、教育者、社会活動家など、実に多彩で精力的な活動を続けた巨匠、レナード・バーンスタイン(1918−1990)。そのバーンスタインと長年にわたって親密な交友関係をもったふたりの日本人がいる。そのふたりがバーンスタインに当てて送った手紙の数々を読み解きながら、ふたりとバーンスタイン

第47回 宇田川幸大さんインタビュー『東京裁判研究〜何が裁かれ、何が遺されたのか』
November 22, 2022

今回は2022年に岩波書店より出版された『東京裁判研究〜何が裁かれ、何が遺されたのか』の著者である宇田川幸大さんにお話を伺いました。インタビュアーは中立悠紀さんです。 【著作概要】本書は、日本敗戦後1946年5月から1948年11月まで、日本の戦争指導者層・いわゆるA級戦犯を裁くために実施された国際裁判・極東国際軍事裁判(東京裁判)に対する歴史学的研究である。 従来、東京裁判に関する研究は、裁判の前史や、水面下における戦争犯罪の免責過程、裁判をとりまいた国際関係について重厚な研究蓄積がされてきた。しかしな

第46回 大野光明さんインタビュー『越境と連帯(社会運動史研究4)』
September 20, 2022

今回は2022年に新曜社より出版された『社会運動史研究』第4号『越境と連帯』の編著者である大野光明さんにお話を伺いました。インタビュアーは櫻井すみれさんです。 【著作概要】苛烈な戦争や継続する植民地主義に抗議の声をあげ、国家・民族・人種・ジェンダーなどの分断に向きあい、連帯を目指した人びとがいた。本書では、「戦後」=冷戦期の日本におけるベトナム反戦運動、英文インディペンデント・メディア『AMPO』、反アパルトヘイト運動、京都・ウトロにおける在日コリアンの居住権をめぐる運動、入管闘争、日本からドイツへと渡っ