働くみんなの朝の番組「あさのば」

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0381 変わりゆく100年後に、変わらぬものを提供するために

August 05, 2018

 

 
どうも、あなたのサーバント中澤信幸です。
 
2018年8月6日月曜日、第381回目の放送です。
 
未来に向けた取り組みの話をします。
 
 

100年後の高校野球
高校野球、夏の大会が始まりました。今回、記念すべき第100回大会です。さまざまな特集が組まれながら、過去のことを振り返りつつ、大会が始まりました。暑い、熱い、甲子園で高校球児たちが繰り広げるプレー、ぜひとも応援してください。
100回大会にあたって、選手たちにこんなインタビューがされていました。「200回大会を迎える選手たちに伝えたいメッセージはなんですか」200回大会ということは、1年に1回ずつで、単純に100年後です。2118年、いったい野球はどうなっているんだろうか、と思いますよね。
最近、子供たちがすっかり野球をやらなくなった、と言われます。話によると、若い年代に限って言えば、昔の1/3ぐらいの野球人口なんだそうです。もしかすると、「昔、野球というスポーツがあってね」ということになりかねません。
100年後、これは本当に残っているだろうか、そういう危機感を持っているスポーツ、あるいはお仕事、サービスは少なくありません。時代が本当に変わっていく、その中で果たして今私が手がけていること、関心を持って取り組んでいることは、100年後どうなるのだろうか?
 
変わりゆく時代に、変わらぬものを
キリスト教の牧師たちを養成する神学校という教育機関があります。私が卒業した神学校は、25年も前のことですけれど、こういうことを掲げていました。「変わりゆく世界に、変わらぬ福音を」このフレーズの中には、2つのメッセージが込められています。
世界は変わっていく、だから自分たちも変わってゆく、ということ。世界に合わせて、伝え方を、取り組み方を、変えていかなければいけないんだ、というメッセージです。と同時に、中身は、本質は変わってはいけない。変わらぬものを届け続けるんだ、というメッセージでもあります。
先ほどの野球の話で言えば、「変わりゆく世界で、変わらない野球を」ということになります。あなたのお仕事で言えば、「変わりゆく世界に、変わらぬサービスを」ということになるでしょう。あなたがしていることは、世界に合わせて変わっていく必要があるでしょう。同時に本質的な部分は変わってはならない、ということでもあります。
神学校の話で言いますと、その学校は長年いたキャンパスを売り払って、移転をしました。大きな理由は、オンラインで受講する人の数が半分以上になった、というのです。その結果、実際の伝統あるキャンパスを維持してやっていくよりも、郊外に引っ越して、効率的な運営を続けること、オンラインでますます良い教育を提供することを選択しました。形は変わっても、中身、本質は変わらぬものを届け続ける、この学校らしい選択だ、と感じました。
 
もうすでに始まっている100年後の世界
変わりゆく世界に対して、変わらぬものを。100年後を作っていくのは、100年目に始めることではありません。50年目には、ほぼその変化の大勢が見えているでしょう。おそらくその半分の25年では、未来に向けてしっかりとした取り組みが始まっているでしょう。ということは、おそらくこの5年、10年の中で、変化の兆しが芽