越えられない壁はない。
その壁を乗り越えることが今の自分に課された挑戦なのであって、それを越えた先には自己成長がある。
……という壁もあるけど、そうじゃない壁もたまにはあります。
乗り越えられない壁もあるだろうし、その壁は乗り越える必要がないのかもしれない。
壁があったら、あるいはハードルがあれば、それは乗り越えなきゃいけないものだと、どこかで教え込まれたものを私たちは持っているのかもしれません。
その言葉をはじめて聞いたときには、私たちはそのときを生きるためにおそらく必要だったメッセージだったに違いありません。
だけど今は？
そうだ、
高い壁があれば、
高いハードルがあるときは、
たまには、くぐろう。
くぐってみたら、もしかしたらその方がうまくいくかもしれない。
たまにはくぐりもせず、横道に逸れてみよう。
そうすれば足元に咲いている可愛い花に気がつけるかも。
向いた先の空がオレンジの夕焼けでめっちゃ美しいかも。

それでもやっぱりくぐった方が良かったハードルだったとあとになって後悔したとしたなら、
そこからもう一回もどってくることも案外できたりして。
もう後戻りはできない。それもまた幻想かもしれない。